会長ご挨拶|兵庫県音楽団体協議会|兵庫県ー音楽

兵庫県音楽団体協議会 兵庫県音楽団体協議会

会長 足立 勝 のご挨拶

会長 足立 勝 会長
足立 勝

  音楽を好きになって欲しい、音楽に興味を持って欲しい、その願いを大きな目標にして兵庫県音楽団体協議会は活動しています。
  もともと兵庫県は文化の発展が目覚ましい県です。中でも兵庫県には多くの優れた音楽家が育ってきて日本国内に留まらず、海外に於いても活発な演奏活動を展開しています。
  その優れた演奏家達の演奏を出来るだけ多くの人達に聴いて頂き、コンサートに親しんで頂きたいというのが私達の願いです。
  私達のコンサートでは次のことを大切に考えています。

1.優れた演奏者による質の高い演奏
2.親しみやすいプログラムによるコンサート
3.聴衆と演奏者の心が通う企画

  これらのことは簡単なようですが、実は結構難しいことが沢山あります。
優れた演奏者はどうしても自分本位のプログラムを組みたくなる。それは聴く側からすればほとんどの場合は難しい曲が並ぶことになるのです。演奏者が易しい曲だと思っても、一般の人達には親しみ難い場合が多いのです。
  その優れた演奏者達に、親しみ易い曲やよく知られている曲を取り入れてプログラムを組むのは決して簡単なことではありません。
  たとえば、浜辺の歌をチェロで演奏して、素晴らしい曲だ、素敵な演奏だと思って頂くことだって出来るのです、演奏者もそのようなことにもっともっと意識を強く持って欲しいのです。
  逆に、いくら有名な曲を並べても演奏が良くなければ全く感動を与えることがないでしょうし、むしろ逆効果になる場合が多いのです。
  このように、これまでの古い、堅いクラシックのコンサートの世界から抜け出して、真に豊かな感情溢れる音楽を奏で、皆様方に愛される今の時代にマッチした音楽の世界を切り拓いていきたいと願っています。
  今は全てのものが多様化してきています。クラシックの音楽と呼ばれる私達の分野も広い視野の上に立って、これまで育ってきた良きものは大切にしながらも、新しいものも積極的に取り入れて、より多くの方々に受け入れて頂けるコンサートを作っていきたいのです。
  私達はこれまで40年くらい前から、兵庫県各地を訪れてコンサートを開催させて頂きました。神戸、西宮、伊丹をはじめ浜坂町、村岡町、養父町、青垣町、揖保川町、市川町、家島町や北淡町等、中には何年もの間毎年開催させて頂いている所も沢山あります。これらの地方で毎年待っていて下さるお客様が年々増えていく喜びを実感しながら活動を続けております。
  これまで私達のコンサートに来られる機会がなかった方も、クラシックのコンサートはな〜、と思っておられる方も是非一度お出掛け下さい。きっと意識を変えて頂けることと確信しております。
そして、私達の活動を是非温かく見守り、心からご支援賜りますよう切にお願い申し上げる次第です。

足立 勝のホームページ「足立勝のあゆみ」はこちら。

会長プロフィール

年月 内容
1959年3月 東京芸術大学音楽学部声楽科卒業
1969年9月 西ドイツ・ミュンヘン国立音楽大学に留学
1959年4月 〜 1966年3月 武庫川女子大学 副手・助手・講師
1966年4月 〜 2004年3月 大阪音楽大学 講師・助教授・教授
1972年 〜 2019年
1987年 〜 2019年
創作オペラの会「葦」主宰
兵庫県音楽団体協議会会長

会長経歴

  内容
A 声楽家としては ドイツ歌曲による16回のリサイタルによって関西におけるドイツ歌曲の普及・発展に尽してきた 又 ジョイント・リサイタル等多くのコンサートに出演し活躍。
B 1964年には二期会関西支部(現・関西二期会)の設立委員(5名)の一人として尽力し、現在の関西二期会の礎を築いた。
C 1987年からは兵庫県音楽団体協議会会長として、兵庫県内各地に於ける音楽文化の普及・発展、特に多くの人達に愛されるコンサート創りに尽力している。コンサートでの分かり易いお話しには定評があり多くファンを集めている。
D 創作オペラの会「葦」の主宰者として、新しい日本のオペラの創作・企画・指揮・指導・出演者として活躍し、国内での数多くの公演は勿論のこと、兵庫県の姉妹州である西オーストラリア州のパース、ワシントン州のシアトル、パラナ州のクリチーバ・ロンドリーナ・マリンが等での海外公演にも尽力している。
E 真の国際人として海外での活躍も目覚しく、アメリカ、オーストラリア、ブラジル等、海外に於いて活躍し、日本のオペラの公演やコンサートの開催、学生の交流等、幅広い見地に立っての国際交流に尽している。
F 1959年武庫川女子大学助手・講師を経て大阪音楽大学教授として2004年まで若い人々の育成にあたり、多くの優れた人材を生み出している。
G 著書は「シューマン二重唱曲集」「モーツァルト重唱曲とカノン」「バッハ二重唱曲集」を編纂し、歌詞の対訳と曲目の解説を入れている。
H 2011年には兵庫県文化功労章を受章。